2009年8月25日火曜日

01106■ピラミッドの螺旋・内部トンネル説



テレビで納得の内部トンネル説を見ました。やっぱり「らせん構造」ですね、しかもトンネルとは!!



エジプト考古学博物館に保管されている王のミイラ。それが保管されたとされるピラミッド。その建築の謎に迫る建築家のウーダンさん。トンネルがめぐらされていたと仮説をたてているがその実証状況を取材。
ナイル川流域に栄えた世界最古の文明のひとつ。誕生以来3000年に渡って栄えた。そのうち3つ栄えた時期がある。
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エジプトの首都カイロ。ギザの3大ピラミッドへの基地。今回放送は40階だてビルの高さに相当する最大のクフ王のピラミッドを取材。東西南北を正確に刻む4辺からなる。
大回廊は高さ8m。7cmずつ内側にせり出す特殊な構造。そして突き当たると石棺のある部屋王の間。花崗岩の天井など重いものをどう持ち上げたのか謎が多い。
4600年前に作られたとわかっている。労働者たちが暮らした町の発掘も進んでいる。4000人が20年で作り上げたという。
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謎1、300万個もの石をどうやって運び上げたのか。
石灰岩で作られており、2.5tの重さの石でできている。2分に1個の割合で積み上げたことになる。
謎2、王の間の天井は5層構造。6m以上の花崗岩。60tもの重さのものもある。どのようにして重い石を運び上げたのか。
ジャン・ピエール・ウーダンさん。フランスの建築家。建築家なので「どうやって作ったか」にテーマを置いた。
まずは今までの方式の検証
①直線傾斜路方式説・・・頂上に達する頃には1.6kmにも達する。そうなると傾斜路作りにも大量の石や土が必要。また石切り場からの切り出しは青銅のノミを作って切り出すが、1.6kmだとわざわざ迂回してその先まで運ばなければならない。
②周囲螺旋傾斜方式・・・細い傾斜路で作業をすれば、灼熱の地で常に緊張感を保つ作業になる。また稜線が見えなくなるため、きれいな四角錘になりにくい。
そこでウーダンさんはピラミッドに残る線と、4隅の不思議な窪みをきっかけに、内部トンネル説を考え出した。
らせん状にトンネルが掘られ、ソリで効率的に積み上げられ、一定の高さになるとトンネルを伸ばす。トンネル工事の石も使用できる。
内部トンネルの総延長は1.4kmにもおよび、今もトンネル内に眠っているという。
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崩れたピラミッドに調査に向かったウーダンさんとボブ・ブライアー博士。ピラミッド建造と同じ時代に内部トンネルを作る技術があったことが証明された。
ウーダンさんは次ぎにパリに向かった。今までの調査結果を閲覧するためだ。重力計による調査も行なわれており、ビュイ博士の調査でらせん状の空洞があることがわかっていた。科学的な予測を加えるとウーダンさんの話による推理と一致する内部トンネルの存在が示唆された。
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もうひとつの謎、60トンの石をどうやって上げたのか。
高さ60mくらいの位置にある王の間の天井。60トンだと600人が引くだけの力だいる。しかし回廊にはそのような広さも無い。
ウーダンさんは「大回廊」に着目した。何らかの儀式につかわれたのではといった推理がされているが、ウーダンさんは・勾配が急であること。・擦ったような傷があること。これらからウーダンさんは大回廊に台車が走っていたのではないかと考えた。
ウーダンさんはエッフェル塔のつりあい錘台車による観光客のエレベータ搬送にヒントを得た。
巨大な石を台車と労働者の力で、エレベータのように石を持ち上げたと考えた。
この仮説の検証に、ブライアー博士を呼んで、すべりをよくするために潤滑油を注いだ部分が黒いシミになっているのではということ。
それと大回廊に整然と並ぶ不思議な溝。この溝が台車のスピードを制御するために作られたものではないかという。
この説に残された課題は「強度」、綱ロープや木枠(レバノン杉)が石の重さに耐えられるのか。傾斜が耐えられるのか。コンピュター技師のリシャエル・ブライトナー氏が、検証を繰り返す。その結果、ロープも木枠も十分耐えられること、さらに労働者も600人も不要で185人程度で済む事もわかった。
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ウーダンさんの説を強く後押しする事実が、4隅の窪み。
ブライアー博士とともに窪みの調査に乗り出す。1時間半かけて登って窪みに到着。そこは平らな空間が広がり、この場所が内部トンネルが交差する場所ではないかと考えた。石を積んできたものを方向転換する場所だ。
ブライアーさんはさらにその奥に高さ2.5m、横幅3mほどの空洞が続いていた。そのさらに奥に溝があった。
ウーダンさん「トンネルが見えなかったのは古代エジプトの人が入り口を塞いだからではないか。」

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