中央構造線研修で、遠山郷の鹿塩温泉で温泉から塩製造に出会いました。どこでもできるのではないようです。前に書いた大湯温泉でも塩製造か・・・は違うのではないかと想います。
1、鹿塩温泉
ここは、長野県、南アルプスのふもとにある大鹿村。
鹿塩温泉 塩湯荘は、創業明治三十七年。
山奥なのに塩辛い、不思議な温泉の宿です。
鹿塩温泉 塩湯荘は、創業明治三十七年。
山奥なのに塩辛い、不思議な温泉の宿です。
【引用はじめ】
ちょっと、寄っておいきて。
みんなは、大鹿村がどこにあるか、知っとるかなむ?
伊那谷から、南アルプスに向かって、まっと、ずう~~~っっ・・・
・・・・・・・・っと(20km)山奥に入った、山奥谷なんだに。
そこには、昔っから海のようにしょっぱい塩の泉があってなむ。
鹿がそれを飲んでおったから、見つかったっちゅうことで、
平安の時代から、ここは、鹿塩(かしお)と呼ばれとった。
こんな山奥じゃあ、塩は何ちゅっても貴重だったで、
ここは特別な所な。
不思議だなむ。
2、塩を製造している
3、成分はマグネシュウムが非常に少ない
謎の鹿塩塩泉は、海水と同じぐらいの塩分を溶かしています。
塩分といっても、いろいろな成分があります。
鹿塩塩泉と海水の成分(グラム/リットル) | ||
成分(イオン) | 鹿塩塩泉 | 海水 |
ナトリウム | 10.60 | 10.77 |
カリウム | 0.16 | 0.40 |
マグネシウム | 0.07 | 1.29 |
カルシウム | 0.36 | 0.41 |
塩化物 | 19.30 | 19.35 |
臭素 | 0.04 | 0.07 |
硫酸 | 0.01 | 2.71 |
炭酸水素 | - | 0.24 |
圧倒的に多いのが、食塩分、塩化ナトリウムです。
ナトリウムイオンと塩化物イオンをあわせて
1リットルに3グラムもあります。
この濃さは海水と同じです。けれども海水に多いニガリ分、
マグネシウムイオンは、ほとんどありません。
やはり海水に多い硫酸イオンもほとんどありません。
カルシウムイオンは、海水よりやや少なめです。
このように、鹿塩塩泉は海水よりも純粋な食塩水にちかく、
ベトつかない塩水です。原水の塩分は海水よりも濃い
塩泉は、地下のどこかにある"もとの水"と、
ふつうの地下水がまざって湧いてきたものです。
鹿塩の"もとの水"の塩分は、海水よりもずっと濃いはずです。
4、なぜ山で塩が
海のない信州で塩採取!? | |||||||||||||||||
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(まとめ)
・塩が取れる温泉はありますがごく少ないようです。
・何故かの原理もよくは分からないようです。
・鹿塩温泉の塩の成分はマグネシューム(にがり)が極端に少ない。
・マグネシュームが少ないことは今の人工の塩に近いのでしょうか。
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2016/4/9
秋田市新屋温泉で「温泉から食塩」
秋田魁新報より
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