鳥居礼氏の「ホツマの宇宙観」にソサノヲとアポロンの共通点が載っています!
十和田湖の神秘「八郎太郎と男装坊」解明に必要となりました。
アポロン神話とソサノヲ伝承
宇宙母胎であるデルフォイに関連し、アポロン神話と、『ホツマツタエ』に伝えられるソサノヲ伝承が、あまりにもよく似ている天に注目して、両者を比較していきたいと思います。
日本神話とギリシャ神話野共通性は、以前からよく論じられているところです。しかし、『古事記』『日本書紀』にもとづいた、いわゆる「日本神話」では、重要な古伝がいちじるしく欠落しているために、正しい比較ができません。
ご存知のように、アポロンはオリュンポス十二神の一人で、ゼウスとレトのあいだにできた子です。また、詩歌・音楽・予言・弓術・医術の神として知られています。ローマ時代には太陽神ヘリオスと同一視されたこともありました。
さて、アポロンは誕生直後、父ゼウスから弓と竪琴を授かり、その後旅に出ます。
アポロンは大地の(子宮)であり、ギリシャでもっtも重要な神託所とされるデルフォイの警告に着きます。すると、そこには神託所の番をしていた巨大な雌のヘビュトンがいました。彼はその台じゃピュトンを退治します。
しかし、大蛇とアポロンには深い因縁があったのです。もともとギリシャでは、いかなる時代にも重婚はなかったとされていますが、ゼウスは数多くの女神やニンフたちに子どもを生ませています。アポロンを生んだレトもその一人で、ゼウスの正妻であるヘラは、レトがゼウスの子アポロンを孕むと、嫉妬の念からその出産を妨げようと、大蛇ピュトンを送ったのでした。しかし、運の強いアポロンを、無事に生まれてきます。
ピュトンはアポロン誕生以前からの宿命の敵だったのです。地上の子宮デルフォイの地で出会うべくして出会ったといえましょう。
さて、こんどは『ホツマツタエ』に書かれた、ソサノヲの伝承を見てみましょう。
ソサノヲの兄アマテル神には十二人の后がおいでになり、正妻セオリツ姫はことに情に厚く、すぐれた性格をおもちの方でした。ところが側室で北の局のモチ子・ハヤ子姉妹は嫉妬心が強く、我が子を天位に執かせようと謀計をめぐらしたのです。
ソサノヲは生来潔白な性質だったのですが、性急短慮の側面をもっていたために、モチ子・ハヤ子野讒言を信じ、乱行におよんでしまいます。その騒ぎにまきこまれ、南(キ)の局のハナ子姫が御罷ってしまいました。
ソサノヲは流刑となり、最下層の下民に見を落として出雲の地に向かうのでした。一方、セオリツ姫の温情によって《いのち》を救われたモチ子・ハヤ子は、、持ち前の強い怨念と怒りによって、九頭の大蛇と八岐の大蛇に変じてしまいます。八岐の大蛇は簸(ひ)川の八重谷に潜んでいましたが、流人となったソサノヲと運命的な出会いをします。そしてソサノヲの手によって退治されるのです。
ソサノヲは大蛇に狙われていたクシイナダ姫を救い、また正常な土地に新しい宮も建て、姫を妻として睦まじく暮らしました。その時詠まれた歌が「八雲立つ」の歌です。
大蛇ピュトンを殺すアポロンとディア
ギリシャ神話とホツマツタエの伝承の比較
1,
【アポロン】は詩歌・音楽・弓術・医術野神
【ソサノヲ】はオロチ退治の後、アマテル神を守護する武神。医術の祖神、八雲立つを読んだ歌の神でした。
2,
【アポロン】は太陽神との同一視
【ソサノヲ】ソサノヲの兄のアマテル神は、日の分霊(わけみたま)を受けた神。
3,
【アポロン】はゼウスから弓と竪琴を授かる
【ソサノヲ】クシイナダ姫は弓がもとの六弦琴野奏法を伝授され、ソサノヲの神歌にあわせて奏でます。
4,
【アポロン】はデルフォイの渓谷に行く
【ソサノヲ】出雲八重谷に流浪し、そこで大蛇に遭遇します。
5,
【アポロン】は神託所デルフォイの大蛇を退治。
【ソサノヲ】ソサノヲの大蛇退治と、アポロンの大蛇ピュトン胎児は酷似してます。
6,
【アポロン】大蛇は、嫉妬したヘラが、アポロンの出産を阻むために送り込んだ。
【ソサノヲ】ホツマには、女性の嫉妬怨念と大蛇の関係、またその大蛇が子種を噛み子孫繁栄を妨害することが、何章にも書かれている。
7、 【アポロン】新しい神託所と巫女ピュテイア
【ソサノヲ】新しい神殿を造営し、クシイナダ姫をその宮に向かい入れました。
須佐之男命。歌川国芳作
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