ホツマで解く岩田帯
ホツマ16アヤには深い深いいわれがたくさんのっています。
鳥居礼「言霊ーホツマ」p336~
1、大蛇(おろち)の実態は妬み
(原文16アヤ)
妬むその息
一万三千 群れて鱗の
大蛇なす 卵巣(たましま)の暇
窺いて 子宮(こつぼ)に入
りて
孕み子を 噛み砕く故
種ならず 片輪生むなり
貧しきは 及ばぬ民を
羨みて 怨みの仇に
種滅ぶ 人をねためば
日に三度 炎食ひて
身も痩せる 妬む妬まる
皆咎ぞ
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この原文によれば、大蛇(おろち)の本質が妬みという思念にあることが理解できます。そして恐ろしいことには、その大蛇が卵巣の暇を見て子宮に入り、妊娠した子供を噛み殺すとあります。
これに対する教えが、最後の「妬む妬まる 皆咎ぞ」です。
人を妬んではならないということは当然ながら、人から妬まれる所行もしてはならない、というたいへん難しい教えです。これは、悪い思念が人
に影響を与えるということを前提にしています。現在の科学による思念エネルギーの研究によっても、充分実証可能なことであると思います。
2、大蛇(おろち)の防御策として腹帯
大蛇の防御策として、サッサ腹帯(岩田帯、日立帯)があります。これは、香取、鹿島、息栖三神に関係する神力をこめた腹帯で、
左が鹿島神宮の御神宝の常陸帯
右は現代の常陸帯
このはらおびによって、大蛇の怨念から子孫を守るわけです。腹帯の風習は今でも根強く残っています。そして「ホツマ」にはこのサッサ腹帯に関連して、「慎み」ということが強く説かれています。
3、対処法(1)五ヶ月目のサッサ腹帯
原文 ホツマ14アヤ (ここだけは14アヤです)
五月五日(サッサ)の頃
一巡り サッサ腹帯
岩田なす 中管通る
天の火と 両親の火と
陰を招き 睦の因みの
露溢れ
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受精した卵子が五ヶ月目の五日頃一つの循環を終え、その頃に腹帯を締める。ということが書かれています。受精した胎児にとっては、この五月五日(サッサ)のころが節目となるので、そこに汚穢(おえ)が寄せやすいのです。それを岩田の帯が防御するのです。
4、対処法(2)「慎みの教え」
原文16アヤ
花と花 打てば散るんり
諸共に 常に慎み
な忘れそこれ
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(まとめ)
(まとめ)
「花」は女性のこと、女と女がぶつかれば身を滅ぼし、子孫を滅ぼす、ということです。日本文化の特徴である「慎ましさ」は、このような必然性をもっていたのです。
(現代に当てはめると、大変ですねエエエ・・・・)
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