いよいよレーダー技師の渡邊広勝さんが公表です。「クロマンタレポートー2」より
クロマンタ地中レーダー探査(H3調査)の初公開です。(本人から許可を得て掲載しています)
(平成3年のクロマンタ調査隊) 神社の床下の地中探査レーダーデータは、
その場の判断で正しく報告できるには自信が無いほど驚きのものでした。
(「クロマンタレポートー2」は平成18年11月発表)
1、地中探査レーダーとは
地中探査レーダーは電波を地中に透過させ反射波を得ます。
ただ、地中の中に電波を入れるのは技術的に大変なことですし、
画像としてみるのは反射波の模様なのです。
模様は反射パターンなので多くの実証を経験しなければなりません。
此処に出たデータパターンは即座には答えられるものではありませんでした。
此処でデータを表し分析の状況を公開します。
2、レーダー調査のデータ公開
図8 1・1はデータ表示の全画面です。
図9 1・2の枠内が主たる分析データとなります。
aは箱型の形態が存在するパターンです。
bはその内部が空洞に近い状況を示すこと、さらに深い場所に洞状こ構造の可能性があることを示しています。
デ―タがこのように求められるのは、対向の地下状況が、比較的大きく形態の整ったものか長方形体であることを示しています。
図10 2・1は全データです。
ほぼ中心部で
石組みがあるため途中からのデータです。
図11 2・2の枠内cが注目データになります。このような反射を多重反射またはギングといいます。
データは反射波が円弧を描いて重複し小さくなっていくことに注目します。これを反射波の減衰といいます。
この小さくなる状況はほぼ定率になっています。
このようなデータは極めて特異な物体にしか求められません。
磁性体や金属体、ある種の空間です。ただし磁性体でも金属体でも空洞でも反射波が低率で減衰するデータはめったに得られません。反射量から磁性岩体の単体と見られます。
または正しい形態の中に含水率の高い状況が存在していることも考えられます。
いじれにせよ、自然の段階で構成された物とは考えにくい構造反射データです。
3、破壊されている頂上の石造物
拝殿範囲の平坦部分は、その置石構造といい、地中探査レーダーデータといい通常の概念を計算に入れることのできない石造物です。
それらはなぜか大半が破壊されています。何の目的で破壊しなければならなかったのか、誰が破壊したのか、それとも宝物でもあると思っての盗掘でしょうか。
しかしデ―タから本体は残存していると見られるのです。
この後黒又山の斜面のデータを取りました。そこで
この山頂部のこのデータはゆるぎないものとなりました。
操作範囲は図12で頂上部から図左下の突出部の道脇に沿って約100mです。
4、クロマンタ斜面のレーダーデータ
(H3調査の)この後黒又山の斜面に地中探査レーダーを走らせました。
図13が斜面のデータです。
2段とも同じ図です。
上段は生画像。
下段にいろいろな分析記号を入れています。
データを見るとほぼ10m毎に状況の変化が見られます。
以下に分析の説明を加えます。
■1-左から右に斜めのラインが何本か見えます。頂上部の地下構造の壁の面です。
頂上部は20mまで2段の構造であることが見られます。
■2・3・4は表面の土層の状態を示しています。
これから全体が一定のスロープ面ではなく、50m付近で傾斜が急になる屈折型の斜面であったと見られます。
■斜面の地中構造は5・6・7・8に割ることが出来ます。
5の3段階はオンジ様な」構造です。
50m付近で一つの基壇に乗せてあります。
6はその基壇を支えるために構成され、70m付近が6の基壇と思われます。
■黒又山の斜面表面の構造は、地中探査レーダーでは、崩壊を防ぐ石積みで恐らく図14のような構造です。
そしてこの構造は山全体を斜めに構成し、それは蛇がトグロを巻くようにみえたと思われます。黒又山は薬師と共に蛇に関する信仰も祭られています。
構造的に見ても斜面構造としては堅固なものです。
長い年月崩壊もしないで来た理由です。
(当時、調査会の一部の人たちは私の言うことを聞かないで、勝手に立派なテラスを持った黒又山のCG図を公開していました。そのCGにあるような立派なテラスだったら現存しているはずです。
私はそれを否定しました。しかし・・・。)
・筆者・・・H3の調査隊と袂を分かつことになった渡邊氏は、それから10年インカの調査をしていました。しかし、最近急にクロマンタなどの鹿角のことを思い出して、この「クロマンタレポートー2」を発表し、現地にも何度も訪れています。
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(まとめ)
・驚くべき調査内容です。
・多くの人々にぜひ一時も早く知ってもらいたいものです。
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