2009年5月6日水曜日

01401■ケフの狭布・・・ホツマで解明


ホツマで解明できる「ケフの狭布」

ケフの狭布は他の資料では掴みどころがありませんでしたが、「ホツマ」にすべてのことを書いてありました。
ケフの狭布とは腹帯(岩田帯)のことで、神代の重要な神器だったのです。
「ホツマ」は信頼のできる最高級の資料です)
ホツマ16アヤ 「孕(はら)み慎む帯の紋(あや)
原文全部はこちら)
鳥居礼「言霊 ホツマ」p429~
1、アマノコヤメノの命の縁談
 さて「ホツマ」の腹帯の話は、 鹿島に住むタケミカヅチの命の一人娘が未婚であったために、アマノコヤネの命
との縁組を結ぼうと、タケミカヅチの命が香取宮におられる伯父のフツヌシの命に橋渡しを頼みにいくところからはじまります。











鹿島神宮・・・御祭神はタケミかづちの命
          御神宝の常陸帯・・・「常陸帯は神皇皇后の納めさせ給う神宝にして勅封のまま重々の箱にいれて、古より開拝することを得ず」
香取神宮・・・御祭神はフッツヌシの命、ヒメ神、タケミカヅチの命、アメノコヤネの命
息栖宮・・・クナト神、「ホツマ」の伝承とは異なるが、創建時期は鹿島、香取と同じ時期とある。
■なんと春日大の御祭神はこの系図の神が全員そろっております。
             (タケミカヅチノ命、フッツヌシ命、アマノコヤネ命)

2、妊娠中に守るべき教え
 縁談はめでたくまとまり、二神はご夫婦となられました。いつしか姫は身籠られたので、妊娠中に守るべき教えを子守神(コモリ)に危機に行かれたのでした。
そこで子守(コモリ)神は、「御種文(みたねふみ)」をもって教えを説かれるのです。

3、驚異の古代日本医学「御種文(みたねふみ)」
 驚くべきことに、この「御種文」には、受精してから卵子が母体の中で回転しだすことが詳細に述べられているのです。
近代医学では、つい最近になってはじめてこのことが判明したのです。今までに発見された「ホツマ」のもっとも古い写本は江戸時代のものですが、江戸時代にこのような
ことがわかろうはずがなく、「ホツマ」の内容の深淵さをはっきり物語っている特に重要な部分といえます。
また古代日本の医学がこんなにも発達していたのかと驚かされてしまいます。

4、妊娠過程の中に月の名の由来
(原文)
             父の亀稜精水(かりなみ) ・・・父の精液
卵管(たましま)え   精水走(しはす)る時に
因み合ひ       昼は丹上(にうえ)に ・・・丹(に)とは卵子のこと
左昇り         夜は白上(しうえ)の・・・白(し)とは精子のこと
右降り         明日二巡り
三巡りと        三十日(みそか)に三十巡(みそ)
三十一日踏み    三日足り緩む
たらむとて      母の慎み
男の息吸(いきす) 一万三千六百八十(よろみちむやそ)・・・男子の呼吸数のこと
女の息吸(いきす) 一万三千百八十六(よろもちもやむ)
御種得て      母に増す息
三百六十の    明日は七百二十
三日千八十    三十日一万八百
三十八日に    一万三千六百八十
元と増し      二万六千八百
四十六度     増し止まりて
御巡りは      二月(ふつき)の後の・・・二月
三日走り      皺更(しわさら)に着る
着更(きさら)とて 母の慎み・・・キサラの月ゆえに、キサラキ、二月のこと 
六十四日     六十四巡りに
世嗣(よつぎ)文窮まりて      御巡り総べて
千八十なり    遂に種なる
オノコロの    胞衣(えな)の臍の緒
皮車       やや肉(しし)を盛り
巡り減る     明日六十三度
次六十二    細り巡りて
三月には    三十九となれば・・・三月
三日休む    緑花成り
八夜(やよ)勇む 八夜も慎み・・・八夜(やよ)のヤヨと勇(ゐさむ)のヰで「ヤヨヰ」、三月のこ
四月には    子の身潤うも・・・潤う月ゆえ「ウツキ」、四月のこと
慎みよ      五月(ゐつき)は元の
一巡り      息(い)は二万六千
八百四十六  腹帯のイモ・・・・腹帯とはサッサ帯のことで、五月はサッサ帯を巻く月
慎みよ     天元(あもと)に招く
荒御魂     月は和魂(にこたま)
両親の火と   三つ交わりて
心生き     成りて水通(か)う
露溢れ     六月至れば
乾く故      臍の緒管(おくだ)に・・・・「乾く」、水が尽き乾く故にミナツキ、六月のこと
血汁通う    七月血を煮て
五色埴(はに) これ臓腑(くらわた)と
足踏みなす  ここも慎み・・・「足踏みなす」、踏む月故に「フミツキ」、七月のこ
八月にて   十二歯成り歯の
歯なる時   母の慎しみ・・・「歯成る」、歯ができる月なので「ハツキ」、八月のこと
これなるぞ  父はチ、ト、テ、の
ヲシデなり  九月眉目声(みめこえ)
備わりて   十月倉居し
十二月は  月満ち生まる
御種これなり     
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二月から八月までの月名の語源が記されています。妊娠過程の中で、それぞれ慎みをもつべき月として重要な意味を持っています。
如月(きさらぎ)、弥生(やよい)、卯月(うつき) 、皐月(さつき)、文月(ふみつき)、葉月(はつき)などの漢字は、まったくの当て字であることがわかる。
ただし、更衣(きさらぎ)、水無月(みなづき)だけは、古伝を残したものといえます。
現在一般に言われている語源はこちら

5、なぜ腹帯が必要か
 (原文  16アヤ)
            女は一途(ひとみち)に
思えども       妬み煩う
胸の火ぞ      大蛇(おろち)となりて
子種噛む
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妬みをもった女の怨念が妊娠中の子種を噛み殺そうと狙っているので、慎みをもって処するわけです。
上記のような月には、妊娠過程の節目なので、大蛇(おろち)が子種を狙いやすいのです。その中でも
特に五月(さつき)はハタレの決起と関係がある月なので、サッサ腹帯を締め、子孫を大蛇(おろち)、
ハタレの強い念から守るという教えが書かれているのだといえます。
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6、腹帯は鶴の羽から
(01403  こちらから)
7、腹帯の教え
(01404  こちらから)

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(まとめ)
・ケフの狭布とは魔除けの腹帯のことでした。
・魔除けには深い深い意味合いがあるのですね。
・旧の月名と妊娠過程がわかり、特に五月のサッサ月の危険なことが分かりました。

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