2009年5月6日水曜日

013092■ホツマによる枕詞とは




和歌の枕詞はよく分かっていないのですが、ホツマ(言霊・・ホツマ・・鳥居礼)で解明しています。












1、不明確な枕詞(P-296)
現在、和歌の起源についてはっきりと分かっているものは何一つないのですが、枕詞もその例外ではありません。枕詞の起源については諸説がありますが、発生当時は必然的な意味や、呪術的な意味があったとされています。

2、ホツマの「足引きの山」
『ホツマ』には、「和歌の枕詞の紋」として、第五紋に枕詞に関する章がわざわざ設けられています。それだけでも枕詞がいかに重要視されていたものであったかということがうかがえるわけです。
淡君よ 別れ惜しくと
妻送る 夫は行かず
行けば恥 醜女に追わず
善し悪しを 知れば足引く
泉津坂 

イザナキが醜女に追われ、足を引きながら泉津平坂(よもつひらさか)を降ってこられるところです。ここの部分が「足引き」が「山」に掛かる枕詞の起源となるわけです。「足引き」とは、イザナキが妻の死をいつまでも恨み追慕してはいけないのだということを悟られ、幽界にてイザナミと誓いをされたのちに落胆して足を引き引き帰ってくる様を表した言葉なのです。「山」は、顕幽両界の泉津平坂(よもつひらさか)の坂道を表した言葉です。この坂を降りて、現実の世界に戻られるわけです。死から生へ向かうことを決意されるところです。この時の反省から、「妻送る 夫は行かず 行けば恥」という教訓が生まれます。

そしてついに、「歌も悟れよ マト道の 徹らぬ前の 足引きの 枕詞は 歌の種」
和歌の意義深いことを悟りなさい。死生観が明確でなかったために、イザナキは死の世界に行かれ、泉津の山坂を足を引き引き下りてこられました。後にマトの教えが徹っていなかった民を教育され、葦を引き抜き田となして、ヤマトの国を確立されました。このイザナキの体験から「足引き」は「山」、「葦引き」は「大和」に掛かる枕詞となったのです。

枕詞とは、土中の闇に眠る種子のようなもので、そこからやがて芽が生じるように歌がでてくるのです。眠るときに使う枕としての言葉が枕詞です。

・足引き・・・泉津平坂(よもつひらさか)を足をひいておりてきた・・・山(やま)

・脚引き・・・葦を引き抜き田となしヤマトの国を固めた・・・大和(やまと)

・枕詞・・・道が徹(とお)る前の状態を表す。


枕詞は単なる修飾的な言葉ではなく、その中に神々が古代に切り開かれた歴史が込められているのです。(ケフの狭布も同じ)


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(まとめ)
・中世に出てきたことば「歌枕」とは、その歴史、深さが全く違うようですね。


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