2009年5月11日月曜日

01404■なぜ腹帯が必要なのか・ホツマ


ホツマで解く岩田帯


ホツマ16アヤには深い深いいわれがたくさんのっています。

鳥居礼「言霊ーホツマ」p336~
 
1、大蛇(おろち)の実態は妬み

原文16アヤ)

妬むその息
一万三千   群れて鱗の
大蛇なす   卵巣(たましま)の暇
窺いて     子宮(こつぼ)に入
りて
孕み子を   噛み砕く故
種ならず   片輪生むなり
貧しきは   及ばぬ民を
羨みて    怨みの仇に
種滅ぶ    人をねためば  
日に三度  炎食ひて
身も痩せる 妬む妬まる
皆咎ぞ

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この原文によれば、大蛇(おろち)の本質が妬みという思念にあることが理解できます。そして恐ろしいことには、その大蛇が卵巣の暇を見て子宮に入り、妊娠した子供を噛み殺すとあります。
これに対する教えが、最後の「妬む妬まる 皆咎ぞ」です。 
人を妬んではならないということは当然ながら、人から妬まれる所行もしてはならない、というたいへん難しい教えです。これは、悪い思念が人
に影響を与えるということを前提にしています。現在の科学による思念エネルギーの研究によっても、充分実証可能なことであると思います。



2、大蛇(おろち)の防御策として腹帯

大蛇の防御策として、サッサ腹帯(岩田帯、日立帯)があります。これは、香取、鹿島、息栖三神に関係する神力をこめた腹帯で、



左が鹿島神宮の御神宝の常陸帯

右は現代の常陸帯









のはらおびによって、大蛇の怨念から子孫を守るわけです。腹帯の風習は今でも根強く残っています。そして「ホツマ」にはこのサッサ腹帯に関連して、「慎み」ということが強く説かれています。


3、対処法(1)五ヶ月目のサッサ腹帯

原文 ホツマ14アヤ (ここだけは14アヤです)

五月五日(サッサ)の頃
一巡り     サッサ腹帯
岩田なす   中管通る
天の火と    両親の火と
陰を招き   睦の因みの
露溢れ
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受精した卵子が五ヶ月目の五日頃一つの循環を終え、その頃に腹帯を締める。ということが書かれています。受精した胎児にとっては、この五月五日(サッサ)のころが節目となるので、そこに汚穢(おえ)が寄せやすいのです。それを岩田の帯が防御するのです。 























4、対処法(2)「慎みの教え」

原文16アヤ

花と花     打てば散るんり
諸共に     常に慎み
な忘れそこれ

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(まとめ)

「花」は女性のこと、女と女がぶつかれば身を滅ぼし、子孫を滅ぼす、ということです。日本文化の特徴である「慎ましさ」は、このような必然性をもっていたのです。

(現代に当てはめると、大変ですねエエエ・・・・)



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