2009年11月6日金曜日

01016■クロマンタ周辺の地質



鹿角市の地質を調べます。秋田県総合地質図幅「花輪」より
クロマンタやストーンサークルの岩質が分かります。

1、表層地質図「花輪」部分








AーA´ライン

クロマンタ              諸助山 


2、地表地質の説明

1-4 軽石、火山灰を主とし礫、砂を含む(未固結堆積物)
本地域には地質層序的下位(地形的には高所を占める)からの鳥越段丘、関上段丘、中間段丘、毛馬内段丘の4段級が認められる。

■鳥越段丘(KE)は、十和田火山由来の軽石質火山灰層の堆積面であり、小坂町鳥越付近に発達する他、花輪盆地全体にわたって散在するが、河川から離れた盆地縁辺部の丘陵地に多く分布する。
他の段丘より高度は高い。

■関上段丘(SE)は、軽石質火山灰層を切り、その上にのる火山砕屑物の河成二次堆積物の上面の堆積物である。鹿角市毛馬内の関上を標準地として、小坂川、大湯川沿いに発達する。鳥越段丘と明瞭な高度差はない。各種岩石の亜各礫、軽石、砂の混じった層理が発達する。

■中間段丘(M)とは、関上段丘と毛馬内段丘の間に位置するもので、大湯南の風張部落付近の関上段丘の西側に小規模に認められる。

■毛馬内段丘(KE)とは、鹿角市毛馬内に標識的に発達する最低位の段丘。


1-5 軽石及び火山灰(TWⅡp) 十和田火山第Ⅱ期 降下軽石堆積物

地域北東部の山地には、十和田火山の第二期の活動により中湖から噴出した降下軽石堆積物が小範囲に分布する。軽石と火山灰の互層からなる。



1-6 軽石及び火山灰からなり岩片を含む(TWⅠp)  十和田火山第Ⅰ期 軽石流堆積物

地域中央部から西にかける比較的ゆるい傾斜を示す山地には、十和田火山の第一期の活動による軽石流堆積物が分布する。塊状、白色で発泡した軽石と火山灰、新第三系に由来した各種の角礫、天然木炭を含んでいる。


3-2 石英安山岩(Td)   火山性岩石
 
地域中央部において大湯温泉付近の黒森山、黒又山、軍森の山体を構成する石英安山岩円頂丘が分布する。本岩は、暗黒色~灰紫色を呈し、新鮮な斜長石斑晶に富み気泡が見られ、柱状節理が発達する。



クロマンタは貫入岩で石英安山岩
現在は石英安山岩といわず、花崗閃緑岩という。

この踏み石は別のように見えますが、専門家の判断は「安山岩」とのことです。
(調べていただきました)










4-1 石英閃緑岩(qd)  貫入岩

地域北東部、阿久谷川中流の諸助山を中心として北東方向に2.5km程の規模を持って、緑灰色を程し、緻密で斜長石・輝石の大型斑晶に富む石英閃緑岩が分布する。本岩は特徴的に2cm程のだ円形の塩基性捕獲岩を含み、柱状節理が発達する。大湯南の関上段丘上に発見された縄文時代の遺跡の大湯環状列石は、本岩が侵食され河原の礫を用いたと考えられている(加納、1984)























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