2009年8月20日木曜日

04006■地球の年輪で気候変動がわかる



木に年輪があるように、大地にも縞模様の年輪があるという。
安田喜憲氏の専門は、特定の条件を有する湖の底に形成される縞模様、それを「年縞」といい、「年縞」の研究である。年縞で何がわかるのでしょうか。

1、年縞の標本











年縞が採取される地点











男鹿半島 一の目潟








2、なぜ縞模様になるのか
固定では春から夏にかけて珪藻が繁殖して白い層が形成される、秋から冬にかけては珪藻が繁殖せず、かわりに湖水に含まれる粘土鉱物が静かに堆積して黒い層をつくるためである。

この年縞には、ちょうど木の年輪のように、その時々の環境変化が年単位で刻みつけられている。






3、年縞は厳密な年代決定ができる
この年縞からは厳密に年代決定ができる。年縞は一年に一枚づつできるから、それを一枚づつ数えていけば、1000枚目は限りなく10004年前に、1万枚目はかぎりなく1万年前に近い年代を示している。
年縞の中には、珪藻や花粉の化石あるいは中国から飛んできた黄砂、さらには湖に生息したプランクトンの市外など、過去の環境の変動を示すものがいくつか含まれる。
そうした過去の気候変動や森林の変遷を示す化石を分析することで、過去の気候や森林などの周辺環境の変遷が、一年単位で詳細に解明できる。その分析・研究が私の専門である。


4、過去の海面状態もわかる
気候や森林の状態だけではない、年縞に含まれる珪藻を分析すると、過去の海面の変動、湖水位の変動、あるいは汚染の状態が年単位で定量的にわかってくる。
私たちのチームがそれを分析した結果が、科学誌「サイエンス」に掲載された。

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(まとめ)
・「年縞」をグーグルで検索すれば常に「エラー」となります。ブロックされていますね。
・「年縞」が新しい年代標準になるのですね。

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