2009年7月16日木曜日

01208■大湯温泉が塩の源(ペンタさん)



大湯村生活圏









































★主な縄文集落の分布を見ると、その地理特徴からおよそ次の二つに別けられます。
①「縄文海岸線」に沿った入江地域
②「火山・温泉地帯」の山麓地域
★中でも際立った「文明」を徴した所で前者では石川・真脇遺跡青森・三内丸山遺跡、後者では長野・尖石遺跡当ブログ紹介秋田・大湯遺跡があげられます。
★さて人間が生きてゆくために欠かせないのが水と塩です。日本
列島では、水については至る所で入手できますが、問題は塩。この点①縄文沿岸
部での縄文文明は当然のこととして受け止められますが、やはり問題は②山岳地帯。「山の民」はどのようにして「塩」を入手したのでしょうか。





★「内陸の塩」といえば「岩塩」ですが、
日本列島では雨量が多いためか岩塩はないそうです。そこで摂取対象として考えられるのが動物血液ですが、海水の塩分濃度が3%強に対して陸上動物のそれは1%程。常時摂取対象としては無理があります。

★ここでもう一度「大湯村」の構造を観察してみましょう(ⅠⅡ図参照)。大湯村は十和田湖外輪山の南麓にある名前どおりの温泉地帯です。源泉は万座から黒又山(クロマンタ)を挟んでちょうど反対側にあり、村の隠し湯のようです。両地帯をつなぐのは大湯川。万座の川岸には「集宮」という、神様が集まったとされるところがあります。そしてこの温泉は「食塩泉(ナトリウム塩化物泉)です(岩塩が雨で溶けたものか?)。


★さてこの日本列島にはこの食塩泉が最も多く分布しており、中には海水の3倍もの塩分を含む温泉(月山)もあるそうで、「塩」の文字を使った温泉地も多々見受けられます(鹿塩、塩原、塩沢などなど)。


★推理です。縄文人はこの食塩泉を製塩原料として活用したのでは。海水を超える濃度なら沿岸部よりはるかに効率的な製塩が可能です(中には析出塩の直接利用もあったかも)。このように縄文の火山麓地帯では、豊富な食料・森林・鉱産資源や良水に加えて「濃塩水」が確保できます。ここに「縄文文明都市」ともいうべき集落が出現しても決しておかしくはありません。縄文土器の夥しい出土がそれを物語っています(単に食物の煮炊きだけではないでしょう)。※注口土器は「濃塩スープ」用か?※湧き出す熱水から塩が析出される状況の観察で、「製塩」のヒントが得られるでしょう。

★大湯に戻ります。今までの分析からは「非常に高度な生活文化」を持っていたようです(※当ブログ「縄文時代」参照)。この大湯を支えたが、クロマンタの背後に隠された一大製塩地だったのでは。「塩」は温泉入口の「大円寺」(二千年杉で有名)付近から大湯川を使って集宮まで運ばれ、ここが縄文・鹿角の中心地として栄えたのでは。
大湯遺跡は「世界文化研究遺産」として早急に保護すべきです

★「火山地帯と縄文」といえばもうひとつ「黒曜石」があります。この石は「天然のナイフ」ともいうべき利器で、この時代の交易品として列島全体に流通していました(有名な所では和田峠(※尖石遺跡)や神津島)。これが日本最高級の強食塩泉を誇る月山にも見られます。「塩鉄論」ではありませんが、「塩と黒曜石」が入手できればまさに「鬼に金棒」。縄文都市形成の原動力になったのでは。
※月山などは温泉水を使った製塩で「縄文塩」として売り出してみては?



■大湯温泉の成分
 ・温泉の歴史 上の湯(1658) 下の湯(1469) 川原の湯(1624)
 ・成分 食塩泉 59度C  PH7.9



 「塩化物泉」の特徴

海水の成分に似た食塩を含み、塩辛く無色透明の湯です。
以前は塩化物泉が日本で一番多い泉質だったのですが、掘削技術の進んだ現在は次々と温泉が誕生し、単純温泉が一番多い泉質となってしまいました。


塩化物泉は高齢者向きでよくあたたまります。
入浴することにより、皮膚に塩分が付着し、汗の蒸発を防ぐため、保温効果がよく、湯冷めしにくい事から「熱の湯」といわれるのです。
神経痛、慢性リューマチ、冷え症等の症状に効果があるます。
また、飲用することにより、胃腸の消化液分泌及び運動を促進し、胃腸病や慢性便秘にも効果があります。
ただし、食塩制限のある疾患、高血圧、心臓病、腎臓病、浮腫(ふしゅ)のある時等は控えた方が良いでしょう。


 「塩化物泉」の特徴を一言でいうと

「温まりの湯」(湯冷めしにくい)
「傷の湯」(塩分の殺菌効果)

 「塩化物泉」の浴用の効能

血液の循環を促進させ殺菌力が強くて痛みをやわらげる鎮静効果があります。
切り傷、火傷、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病、消化器、便秘、筋・関節痛、打撲、捻挫、冷え性、月経障害、不妊症、病後回復などに効能があります。


 「塩化物泉」の飲用の効能

胃液の分泌を促すので、胃酸欠乏症、慢性消化器病、慢性便秘、慢性胃カタルなどに効果があります。



 「塩化物泉」の禁忌症

飲用禁忌→循環器疾患(ナトリウムが体内に水分の貯留をきたすため)高血圧症、腎臓病、心臓病、むくみのあるときは、飲泉は控えましょう。

 「塩化物泉」の注意事項

アレルギー体質で皮膚の弱い人、虚弱体質で皮膚の抵抗力の衰えている人は、湯ただれを起こすことがあるので、高温浴や長時間湯船に浸かることを避けましょう。
また、強食塩泉の場合、湯あたりの恐れがあります。
さらに、強食塩泉の飲用は害になるので避けるか、薄めて飲みましょう。


 泉質別効能早見表

泉質別効能早見表

 泉質・効能別全国温泉地リンク集

泉質・効能別全国温泉地リンク集


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まとめ)
・いつもすごい刺激を与えてくださいます。感謝申し上げます。
・図ー2はすごいですね。
・内陸の塩の源が大湯温泉だった。
・こにも「大円寺」がでてきます。大円寺さんとは大きなご縁ができました(檀家となったこと、本堂の看板を寄贈したこと)。
・クロマンタ探求にこの大円寺がキーポイントの一つとんる予感がします。

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1 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

いつも感動をありがとうございます
私も塩に注目した事がありました!
私事ですが、「キパワーソルト」という塩を愛用しております
その塩は韓国の豊かな塩田でしかとれない塩で還元力が抜群なのですが
その塩もやはり、温泉の様な硫黄の味がします。不思議に思ったのですが、内容に符合するので興味深い話でした。