2009年7月8日水曜日

01807■「壺」とはなにか

日本の「壺」という概念を述べます。(「宇宙原理ホツマ」・・・P190~

1、壺とは
周知のように「壺」には容器としての意味のほかに、見込んだところ、重要なところ、急所、肝所、灸をすえる体の定まった位置などの意味があります。











2、語源説では
 古くは清音の「ツホ」であったともされ、ウツホ(空)の義【言元梯】、ウツボ(虚洞)【和語私臆鉯】などの語源説が知られています。
 しかし、この語源説は逆で、「ウツボ(ホ)」は「大壺」「生壺」「初壺」「動壺」の義で、「ツボ」という語から「ウツボ」が派生したといえましょう。
 
3、日本のツボ
 このように日本では、大宇宙や虚空を「ウツボ」という具体的な器物に見立てて表現するために、逆に「壺」が大宇宙を反映凝縮する小宇宙とみなされるわけです。
 日本上の「壺」にあたる多賀、富士山、近江の三カ所が、とくに宇宙との強力
な交流拠点として重要視されていたために、ものの急所や見込んだところを、それにたとえて「壺」というのです。










4、世界の母なる「壺」
 世界的に見て「壺」が「子宮」や「腹」を象徴する「母なる壺」としての要素をもち、「大壺」もまたすべてを包括し、すべてを生み出す器である「宇宙母胎」としての大いなる子宮を意味する。








5、宮中のお局(おつぼね)とは
 宮中の部屋のことを「坪」もしくは「局(つぼ)」といいます。九中の部屋にはそれぞれ内庭があり、その庭を「坪」とと呼ぶことからくる名称であるとされていますが、それは誤りです。もともと「ツボネ」は天君の子孫を繁栄させるための大切な「子宮」なのであり、「子宮」としての「壺の根」という儀と考えられます。
その壺にあわせ、後世壺庭を配したのでしょう。世界的な観念として、「壺」は「子宮」を象徴するのです。

6、パンドラの箱は間違い
 パンドラの「箱」は間違いで、本当はパンドラの「壺」が正しいのであり、原初に大壺からさまざまなものが飛び出したことを物語っているのである。(「知られざる古代日本」より)


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(まとめ)
・枕詞の「壺の石碑」の「壺」を探るためには、壺の宇宙論を探る必要があります。
・日本のツボ・・・日本の重要な地点

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