2008年12月2日火曜日

01014■タジマモリはどこに行ったのか



ジマモリの行った常世の国とは案外近いところ?・・という視点から考えています。
さて、タジマモリさんは10年間もどこにいて、どのような活動をしていたか。
それは、殉死の前に書かれたノコシフミ・・・遺書により、明らかです。
なかなか、この地方になじむのは難しく、
タチバナの木を宝として大事に守っている
(ホツマクニの)モトヒコの家にとどまり、
信を得るまでには、年月がかかってしまいました。
やっと慣れ親しむことも出来、隣国のヒタカミを巡り、
あの
ツガルキミ「オオナムチ」さまのご子孫である、シマツのキミにも
ご縁を得ることが出来ましたのに・・・
と、前半にあります。
ほらね・・・やっぱりモトヒコさんの所に滞在なさっていました。
信頼を得るまでは、かくれたご苦労が大変だったでしょうね。
それでもキミの託された使命を心に、頑張られたのですね。
この「モトヒコ」さんとは、オオヤマスミの5番目の御子「マウラ」の子孫で、
その昔、オオヤマスミが新田を作り、カグの木を植えたのです。
マウラさんからは代々
「カグのキミ」と呼ばれたような名門でありました。
その領地はヒタカミの隣、
ホツマクニ。
タジマモリさんは、何年にもわたる滞在中に、
当代のカグのキミであるモトヒコさんの姫
「ハナタチバナ」を娶られたのです。
身内となったのは、やはり信を得たという証でしょう。
後にこのご縁が生きることとなりました☆
モトヒコさんは改めて朝廷への敬いの心を篤くなさったようです。
それは、原文の後半に書かれていることから察せられます。

タジマモリさんの殉死のあとになりましたが、ハナタチバナさんが産まれたのは姫御子で、
タジマモリの死を惜しんだ
ヲシロワケさまより、
(父タジマモリの面影)を偲ばせる姫御子とて「ヲトタチバナ」と名を賜り、
成人なされた後に、
ヤマトタケさまの妃になられたのです。
また、キミのお心遣いで、幼児をかかえたハナタチバナさんには、
なんとタジマモリさんと似ていらっしゃる
オシヤマさんとの再婚をはかられて、
その後の母子が安心して暮らせるようにして下さいました。
モトヒコさんは、娘と孫へのキミのお心遣いに、大変感激なさったようです。

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