2008年12月7日日曜日

01603■大日堂に金剛界と退蔵界が!



【問題意識】
大日堂舞楽には胎蔵界と金剛界のお面が出てきます。そんなバカな! 不思議なので調べました。


【資料】
1、例えば、三社神号といって、真中に「天照大神宮」両側に「八幡大菩薩」「春日大明神」があります。
これは室町時代から尊崇されてきた習慣らしく、両部神道といって、真言宗の金剛界、胎蔵界両部の教理を以て神道を説明しようとした神道説で神仏混合です。

2、鹿角市の資料によります
  「大日堂・大日信仰」
 小豆沢大日堂の大日如来は本来は金剛界であったが、寛文六年に焼失し、長牛大日堂 より遷座して胎蔵界日如来とされる。 

一方青森県大鰐町大円寺には、平安末期の作とされる丈六の阿弥陀如来座像が伝わり、大様として崇められて信仰されている。 

 天台宗の教義として、仏教を民衆に広めるために、本来仏教にない神々と習合させようとしての仮諦神を採り入れたのが、谷内の五大尊である。この五大尊舞は、正月二日、 小豆沢大日霊貴神社(大日堂)の養老礼祭に奉納される「大日堂舞楽の一つである。

 五大尊舞に用いられる面は、金胎大日(二面)・普賢・軍荼利・大威徳・金剛夜叉である。舞が伝わった当時(又は面の作られた時)においては、二面の金胎大日が菩薩面で不動明王に当たるもの とし、他四面が憤怒の相を表す明王面であったと推察される。それが、仮諦神である大 日・普賢・文珠・八幡(阿弥陀とも)・不動に何時変化したのかは明らかでないが、神仏習 合説が早くから採り入れられていたと思われる。

地元では五大尊を六体神と呼んで信仰 している。  



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