2009年6月8日月曜日

01410■栗山家・古代鹿角紫根染・茜染




栗山家「古代かづの紫根染シコンゾメ・茜染アカネゾメ資料」
染物39点、道具37点

鹿角市指定有形民俗文化財
平成6年4月1日指定
所在地 鹿角市花輪
所有者 個人

紫根染・茜染は、鹿角の山野に自生する紫根・茜根の染め草を石臼で搗ツき、染料で抽 出する古代染織技法を伝えていた。



下染をしてニシコオリ(サワフタギ)の木灰汁で100 回以上染めてから1年間布地を枯らし


その後本染に入り、染液に10回位繰り返して染 める純粋な草木染である。布地は羽二重、木綿などが用いられ、代表的な模様には手絞 による大升オオマス、小升、立枠、花輪絞があり、濃い紫と茜の色調の中に白い絞りが染め 残された模様は優雅さを醸カモし出している。

所有者家に現存するこれらの染物は、文次郎、文一郎父子による貴重な作品であり、 用具は父子二代にわたって使用されたもので、鹿角における唯一のものである。


文次郎は昭和19年に技術保存資格者に認定され、28年には
その技法が全国唯一のもの として国から無形文化財(記録作成者)に認定された。父亡きあと文一郎がその技法を 受け継ぎ、技術保持者として53年に秋田県無形文化財に指定され、平成3年に没するま で古来の技法を守り伝えた。



サワフタギは北海道・本州・四国・九州、朝鮮・中国に分布する落葉低木。名前のように、典型的なものは細い山間渓流を上から覆うように生育していたり、湿原の周辺に生育して群落を形成している。このほか、明るい二次林中のやや湿った場所に林床に広く分布する。高さ5mほどになるというが、多くは1m程度。葉はつやがなく、縁には細鋸歯がある。花は4~5月頃に咲き、白色。秋には果実があざやかなルリ色となり、美しい。

よく似た種にタンナサワフタギがあり、サワフタギと混生していて区別に困る。タンナサワフタギは果実が黒熟し、葉の鋸歯がより荒い点で区別する。
サワフタギにはニシゴリという別名がある。錦織木の意味であるという。ハイノキ科の植物は灰を染色に用いる種が多く、ハイノキやクロバイなどのように、「灰」や染色に絡んだ名前が付いている。













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(まとめ)

・ストーンサークルのある鹿角市は茜染めの本場ですので、ケフの郷から受け継ぐものかと調べてきました。
・しかし、「ホツマ」の「毛布の細布」は鶴の羽とありますので、流れは引くのでしょうが、少し違うようです。
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